今更ウマ娘映画化を知ったので2001年クラシック世代を語る~その②~3歳はじめPart1

前回、ラジオたんぱ杯3歳Sを主に話しましたが、あのレースがどれだけのことだったかというのが年明け早々に見えてきました。

年明け恒例のJRA賞
関係者とか記者とかが投票して昨年活躍した馬を表彰しようというものです。
年度代表馬とか最優秀〇〇みたいなのですね。

年度代表馬は8戦8勝うちG1 5勝のグランドスラム達成で絶対王政をしいていたテイエムオペラオーが満票以外ありえないような成績で受賞(もしも当時のオペラオーに投票しない人がいたら相当叩かれるレベル)。
因みに秋の古馬3レース(天皇賞秋、ジャパンカップ有馬記念)を秋古馬三冠と言い、同一年で全て制覇することで報奨金が入る制度が2000年から施行され、早速オペラオーがそれをやったというのが小ネタ。

問題となったのは最優秀2歳牡馬(当時は3歳)。
受賞は朝日杯勝ちのメジロベイリーでしたが、焦点はその投票数。
投票数300のうち、メジロベイリーが147票、アグネスタキオンが119票をも票を集めました(他、無効票とか)。

確かに、メジロベイリーは未勝利戦を勝った直後のG1制覇ということもありました。
2着のタガノテイオーが無事だったらタガノテイオーが勝っていたかもしれません。
しかし、レースの格だけで比較するとメジロベイリーはG1勝ち。
かたや比較されているのは新馬戦からGⅢ勝っただけの馬です。
そもそも、グレード制導入後から現在に至って、2歳でG1を勝利していない馬が最優秀2歳牡馬に選ばれたことは未だにありません。

この背景があるにも関わらずこれだけ票が分かれる結果になったのは、それだけアグネスタキオンのパフォーマンスが見ていた人の度肝を抜いたものだったということでしょう。


そんな、タキオンに迫る馬はいるのか?ということで年明けのお話です。


まずはボーンキング

アグネスタキオン新馬戦で1番人気だった、兄にダービー馬フサイチコンコルドを持つ良血馬です。
新馬戦こそチグハグなレースでしたが、折り返しの新馬戦、そして年明けの京成杯で重賞制覇。


そしてもう1頭。

なんと、アグネスタキオンと、同馬主、同厩舎、同騎手。
しかも、アグネスタキオンと1日違いでデビューしていました。
正直なところ、私は当時デビュー戦を見たときの強さはこちらの方を評価していました。

名前はアグネスゴールド

新馬戦は直線抜けだして必勝態勢に入るエアセンスを(この馬も色々期待してたけど後に故障…(泣))ゴール前キッチリ差し切る大物感たっぷりなレースぶり。
2戦目の若駒Sは道中手応えが怪しくなるも(いつもの)ダイイチダンヒル相手にキッチリ差し切り勝ち。
3戦目きさらぎ賞はクラシック候補とされていたシャワーパーティーとの勝負。
そのシャワーパーティーはともかく、大外一気を決め、追いすがるダンツフレームもちゃんと押さえての強い勝ち方。
4戦目スプリングSはこれまで大外まくりを決めていたレースではなく、馬郡の中から抜け出すレースを覚えさせる勝利。

タキオンが好位から抜け出す隙の無い自在性が武器なら、こちらは目を見張る鋭い末脚が持ち味。
つまらないレースぶりと言われたシンボリルドルフに対するミスターシービーではないですが、当時アグネスタキオンよりアグネスゴールドの方が好きだった人は結構いるのではないでしょうか?

皐月賞のアグネス直接対決、鞍上の河内はどちらを選ぶか?というところも含めて当時の話題になっていたと思います。


さて、そんなアグネスタキオンを含めてラジオたんぱ組は?

ということで、次回は彼らの様子を見ていこうと思います。


つづきます。