今更ウマ娘映画化を知ったので2001年クラシック世代を語る~その④~皐月賞

さて、楽しみなクラシック戦線というわけですが…
 
実はスプリングS直後にアグネスゴールドが故障で脱落。
そして、よく見たら(どうでもいいけど)ダイイチダンヒルもいない。
話題にしていませんでしたが、朝日杯を勝ったメジロベイリーも故障しておりました。


悲しいながら、余計タキオン確勝ムードが漂ってきていたわけです。


そんな皐月賞の人気ですが、アグネスタキオンが1倍台の抜けた1番人気。
続いてジャングルポケットダンツフレームが続きます。


さて、ここまでアグネスゴールドの2着に取り上げた以外に全く出してこなかったダンツフレーム

後から各馬のその後を知っていて見た人だと「1番人気抜けてるけど3強だなー」という見え方するかもしれません。


違うんです。


ジャングルポケットも抜けて2番人気でした。
でもダンツフレームは違うんです。


たまたま押し上げられたんです。


まずこの皐月賞、単純に前走オープン以上を勝っていた馬がこの上位3頭だけ。
他のステップレースになりがちな重賞やオープン特別勝ち馬は、皆ダービーを照準にしたり故障でクラシック戦線から退いたりしていました。
他は失礼ながら適当な500万下勝ち。

そんな中で目を向けてみれば、唯一の4勝馬、成績も安定して、レース数は多いけどそこは使い込むほど良くなるブライアンズタイム産駒。
前々走はきさらぎ賞アグネスゴールドともいいレースしている。
さらに前走重賞勝ち。

そんなところで人気になったような気がしているんですが…

まず、勝ってきたところがとても地味。

2歳時の3連勝は負かした馬から特に活躍馬が出ておらず、前走のアーリントンカップも逃げ粘る人気薄の馬とハナ差の接戦(後にその2着馬は重賞勝ちますが)。
別に勝ちタイムが良かったとかもありません。

先の記事でダンツフレームを当時の有力馬として挙げてこなかったのはそれです。
戦績はともかく、ひたすら地味だったんです。

そもそも、当時はアーリントンカップから皐月賞ってローテーションなんか過去数年遡っても三着以内にいねぇよ!という状態でした。
ペルシアンナイトとかはその後ですしね。


因みにジャングルポケットは間隔がやや空いていたこととトニービン産駒ということで中山の短い直線で前走みたいなパフォーマンスできる?というのが問題。

他、弥生賞組はタキオンに遊ばれて5馬身差。
若葉S組は物差し馬が勝ったのでレースレベルがお察し。

無難に考えるならアグネスゴールドとの着差やスプリングS2着で中山強そうな父親(シルヴァーホーク)を考慮し、シンコウカリドを始めとしたスプリングS組が馬券的に狙いたそうなところだったような気がしています。


というように、アグネスタキオンの勝ちっぷりを楽しみにする半面、馬券的には何とも自信持った判断がしにくいレースだったと思います。


さて、そんな馬券的な話はともかくレースですが、


実にすんなりタキオンが勝利。


直線向いた直後に、必死に追いすがろうとする他の馬を後目にスッと抜け出して「ハイ、これで勝負ありね?」とでも言うような、なんとも隙の無い競馬っぷり。

着差は1馬身半なものの、まだまだ余裕ありそうに感じられ「まずは一冠」というご様子。

そして、2着はダンツフレーム
ジャンポケは半馬身遅れて3着まで。


この時点で、アグネスタキオンはほぼ他馬との格付けを終わらせてしまったように見えました。
ただ無事でさえいれば三冠とれるだろうというレベルで。


そう、ここで戦った馬たちとは。


あとはもう望みがあるのは一頭しかいない。


外国産馬開放元年、クロフネ襲来!!


そんな期待を込めて、つづきます。