今更ウマ娘映画化を知ったので2001年クラシック世代を語る~その⑤~NHKマイル+α
アグネスタキオンに三冠の期待が高まる半面、タキオンを下せるとすれば…?ということで期待がかかる馬は…
「もうクロフネしかいない」
そんなクロフネの次走は当時は外国産馬の最強決定戦となっていたNHKマイルC。
そんな負けられない一戦を直前に悲報が…
アグネスタキオン左前脚浅屈腱炎
最大のライバルの急なリタイアとはいえ、ラジオたんぱで先着を許したもう一頭、ジャングルポケットは残っています。
何より、デビュー直後に、そして毎日杯後にささやかれたあの言葉
「開港元年、クロフネ襲来!!」
これを果たすことをオーナー、関係者、そしてファンは願っているのですから。
そんなNHKマイルC、2番人気以下は…
元は地方馬、朝日杯3着など成績は安定していて実力はあるものの未だに中央重賞未勝利なネイティヴハート。
そのネイティヴハートの中央重賞勝ちをおあずけにし、前々走ではダンツフレームとハナ差の接戦をしたキタサンチャンネル。
その他短距離自慢の皆さんです。
私の当時のPOG馬からはスティーマーが参加しています(笑)
さてレースですが、
ゴール前、一世一代の走りを見せ逃げ粘るグラスエイコウオー相手に、
外から一気の豪脚!!
…
…と、盛り上がる感じで言いたいんですが、
この記事は当時のリアルをテーマにしているわけでそれに沿うと…
うぉぉぉぉー!!!きたぁぁぁぁーー!!
ではなく、
…
あー、きてるきてる、うん、
大丈夫大丈夫、多分届きそう。
っていう感じの、
実にスピード感を感じない末脚。
何というか、届かなそうにも見えるけど別にハラハラするかというとそういうわけでもない…とでも言うんでしょうか?
多分馬券買わないとハラハラしなかったやつですね(笑)
当時は何故こう思うのかわかっていなかったのですが、そう感じる明確な理由としてクロフネの走法が「非常に大きい跳び」であることが挙げられます。
足の回転の早いピッチ走法に対して跳びの大きい走法をストライド走法というのですが、他の馬の走りと比較して地上に足がついている時間が短いため、走りがゆったりしているように見えるというものです。
そんなの見てわかる?
という方は是非ともこのクロフネのNHKマイルCとブロードアピールの根岸Sを検索して見比べてください。
一目瞭然です(笑)
余談ですがここで2着したグラスエイコウオー、この頃は芝ダートともに短距離を前めで競馬しているのですが、将来的に芝中距離で末脚勝負する別馬のようになります(笑)
何はともあれ無事勝利して堂々と本番に向かうことになったクロフネ。
NHKマイルCはともかく、他の路線の話をしますと…
青葉賞は皐月賞を切って満を持して挑んだダイイチダンヒルが1番人気。
そこを毎日杯でクロフネの5馬身-5馬身-3/4馬身遅れて4着だったルゼルが、追いすがるプレシャスソングを抑えて逃げ切り勝ち。
プレシャスソング以下は5馬身離れており、外国産馬はクロフネだけではないとアピールしました。
ダイイチダンヒルは6着。
京都新聞杯は毎日杯組のコイントスとダイタクバートラム、そこに皐月賞良いところなかったボーンキングとミレニアムバイオの勝負という図式でしたが、トニービンらしい一気の切れ味で人気薄のテンザンセイザが2馬身半抜けて勝利。
2着は初戦でクロフネを破ったエイシンスペンサーでしたが、クロフネとルゼルに枠を取られダービー出走叶わず。
同日行われる残念ダービーの駒草賞に進みます。
最後、重賞ではないけど歴代勝ち馬に将来的な活躍馬が意外と多いプリンシパルS。
デビューから2連勝しており名牝シンコウラブリイの仔であるPOG馬のトレジャーが人気を集めていましたが、2戦目で弥生賞3着、3戦目で皐月賞6着とレース数のわりに一定以上の実力を示してきていたPOG馬のミスキャストがレースレコードで勝利!
しかし、レース後に故障判明で戦線離脱してしまいました。
2着は皐月賞トライアルを2回使って皐月賞にも出てここにも出てきたビッグゴールド。
ビッグゴールドはまだ和田騎手と出会う前ですね(笑)
これらを迎え撃つは皐月賞組。
ジャングルポケット
ダンツフレーム
それ以外(笑)
何はともあれ、アグネスタキオンという圧倒的な主役がリタイアしたにも関わらず、全く退屈しないダービーになったわけです。
では、ある意味(?)伝説となったダービーへ!!