今更ウマ娘映画化を知ったので2001年クラシック世代を語る~その⑧~菊花賞トライアル

札幌記念の後、衝撃のニュースが舞い込みました。


アグネスタキオン 引退


まあ…仕方ないです。

サイレンススズカの最期をブラウン管ごしリアルタイムで見ていた私にとって、これほどの名馬が無事引退して、種牡馬入りしてくれたということにはうれしさも感じていました。
まだサンデーサイレンス後継者問題が激化していた時期でしたからね。


それに、残された馬たちは十分に競馬界を楽しませてくれそうですしね(笑)



ということで、最後の三冠、菊花賞に向けて調整を進める各馬。
トライアルレースを見ていきます。


まずはセントライト記念
かつてプリンシパルSを1番人気していたトレジャーが夏の札幌の1000万下を勝ってきて1番人気、同様に新潟の1000万下を勝ったロードフォレスター、札幌の1000万下を勝ってきたマンハッタンカフェが2,3番人気と続く。
そんな中意地を見せたダービー直行組。
5番人気のシンコウカリドが中山巧者っぷりを見せて勝利。
2着トレジャー、3着ロードフォレスター、4着マンハッタンカフェとなりました。


続いて神戸新聞杯

こちらは超豪華メンバーが揃いました!!
まずは夏に世代王者ジャンポケを破ったエアエミネム
秋こそはと菊花賞…ではなく天皇賞秋を目指すクロフネ
地味ながらダービー2着と崩れないダンツフレーム
そして、骨折を乗り越えて帰ってきた「もう一頭のアグネス」アグネスゴールド

この順番に1~4番人気を形成しました。

直線を向いて抜け出しにかかるエアエミネム
外から足を伸ばすクロフネ
ダンツフレームアグネスゴールドは伸びが悪い
2頭の勝負かというところ、その間から追い詰めるのはなんとサンライズペガサス
クロフネを抜き、エアエミネムに追いすがったところでゴール。

このサンライズペガサス、将来的に好きになった人は結構多いと思う(私も含む)のですが、この時点でちゃんと認知していた人は少なかったと思います。
春は全くいいところなし、夏競馬に向けて500万を勝ち小倉の1000万下を2着。
当時だけを見たら「こんな馬が連に絡むレース、周りはそれだけ走らなかったのか?」とも疑われるレベルです。

3着クロフネ、4着ダンツフレームアグネスゴールドは8着でした。
因みにダンツフレームは9戦目にしてついに連帯圏を外しました。


さて、エアエミネムですが、当時私はある馬と重ねていました。
1年前、同様に夏競馬を超えて神戸新聞杯を制したデインヒル産駒。
しかも(気性はともかく)前めでレースできるレース巧者。

その馬の名前はフサイチソニック

当時の神戸新聞杯でもエアシャカールアグネスフライトの二頭が出ておりましたが、結果は完勝。
そのレース以後故障で引退してしまいどれだけ強かったのかわかりませんしたが、個人的にはとても期待していた馬でした。
そのため、それを重ねて考えていたエアエミネムには、この時点で大きな期待をかけていたことでしょう。


因みにこの後、クロフネとトレジャーは天皇賞秋。
それ以外とジャングルポケット菊花賞へ。


上がり馬か、春の強豪か、混戦模様の秋G1シーズンに入ります。