今更ウマ娘映画化を知ったので2001年クラシック世代を語る~その⑫~その後(最終)

2002年以降。

さて、どの馬から話しましょうか?

ということで、まずはアグネスゴールド
結局鳴尾記念の後は脚部不安で、一戦もすることがなく引退して種牡馬入り。
初めは日本、やがてアメリカで種牡馬として生活していたものの結果が出ず、やがて繁殖の場をブラジルへ。
が、なんとこのブラジルの地で大ブレイク!
ブラジルの牝馬三冠馬をはじめ多くのG1馬を輩出するまでになりました。
2021年に骨折によりブラジルの地で死亡。
今は残された産駒からアグネスゴールド二世種牡馬の登場が期待されています。

続いてサンライズペガサス
明けて連勝で大阪杯(当時はG2)を強い勝ち方で勝利!
…が、やっぱりというか故障。
しかし、なんと長期休養を明けて7歳で再度大阪杯、そして毎日王冠を勝利!
中距離の切れ味に定評のある馬でした。
その後種牡馬入りし、100頭もいませんでしたがそこそこの勝ち上がりを見せています。

ダンツフレームは明けて京王杯スプリントCを4着、安田記念を2着した後、宝塚記念で悲願のG1制覇!
その後は苦しく、翌年の新潟大賞典こそ勝利したが秋に屈腱炎を発症して引退。
…の、はずだったが、なんと地方で再度現役復帰。
繁殖として成績不振の父ブライアンズタイムということもあって種牡馬のオファーが来なかったのが原因の様子。
しかし、地方4戦は振るわず再度引退。
乗馬となる予定が肺炎により7歳で死亡。
G1勝利したにも関わらず、世代で最も不運な最期となってしまった。

エアエミネム脚部不安菊花賞からおよそ1年後の復帰。
その後しばらく振るわなかったですが、函館記念オールカマーを勝利!
その後は父のデインヒル後継として期待が持たれたため引退。
しかし種牡馬としては結果振るわず(デインヒル産駒みんなそう…)

ジャングルポケット阪神大賞典でトップロードにやられ、天皇賞春はマンハッタンカフェにやられ、その後ジャパン有馬と走りましたが結果振るわず引退。
しかし、その後はトニービンの後継種牡馬として活躍。
自身の勝てなかった菊花賞オウケンブルースリ天皇賞春はジャガーメイルが悲願を果たしました。
他、トーセンジョーダンフサイチホウオートールポピーアヴェンチュラ兄妹、大波乱の立役者のクィーンスプマンテ、砂ではアウォーディーが活躍していますね。

マンハッタンカフェ日経賞を負けて天皇賞春を勝利した後、凱旋門賞へ挑戦。
しかしレース中に故障したようで、その後は引退して種牡馬入りしました。
こちらも活躍し、産駒デビュー4年目には種牡馬リーディングを獲得しました。
ジョーカプチーノグレープブランデーレッドディザイアヒルノダムールクイーンズリングがG1勝ち。
どうでもいいですが、後継種牡馬としては本家(ヒルノダムール母父ラムタラ)より和製(ジョーカプチーノ母父フサイチコンコルド)の方が走っていますね。
レッドディザイア(母父カーリアン)やガルボ(母父ジェネラス)も考えると、ニジンスキー系と相性良かったように思えます。
また、マンカフェは当時、あるテレビドラマでサンデーサイレンス役として俳優(?)デビューもしていましたね(笑)

紹介していない中ですと、宝塚でダンツフレームの2着したツルマルボーイシルバーコレクターだと思ったら安田記念を制覇。
短距離では2歳時から走っていたカルストンライトオスプリンターズSを勝利。
新たに台頭してきたショウナンカンプ高松宮記念を勝利。
牝馬ではビリーヴがスプリント春秋連覇と中々層が厚かったです。


菊花賞前に引退したアグネスタキオンは、その翌年にサンデーサイレンスが亡くなったことも含めて、当時の後継種牡馬最有力候補に。
それに応えるようにサンデーサイレンスの13年連続リーディングを破るかたちで種牡馬リーディングを獲得し、名牝ダイワスカーレット、自身の悲願のダービー制覇をしたディープスカイをはじめとして多くの活躍馬を輩出しました。
ロジック、マイネカンナヒカルアマランサスあたりが私のPOG馬ですね。
あとはニュービギニング(笑)
しかし、2010年に死亡し、わずか6世代しか産駒を残すことができませんでした。

そしてクロフネ
白毛最強場ソダシを始めとして多くの活躍馬を輩出。
産駒は短距離に強く向いており、ダートを含めても2000mを超える重賞の勝ち馬は未だに現れていません。
父のフレンチデピュティは一部の産駒で芝中距離重賞&G1勝ち馬がいただけに、クロフネ自体本質的にはマイラー色が強い馬だったのかもしれません。
また、現在JRA重賞19年連続勝利という最多タイの記録が継続しており、今年もママコチャを始めとした産駒の活躍が期待されます。
こちらはフサイチリシャールブラックシェルシェルズレイあたりがPOG馬でした。

おまけでミスキャスト!
重賞すら勝っていないけれど種牡馬入り。
数少ない産駒からなんとビートブラック天皇賞春G1勝ちを成し遂げました!


とにもかくにも故障の多い世代でした。
そのため、強い世代だと言われてはいるものの将来的に長く活躍した馬は少ないです。
ただ、それぞれの馬に華があり、ファンを惹きつける魅力に溢れた馬は多かったと思います。

また、繁殖としての結果も含めてこの世代の強さを表していたように思えます。
ただ、種牡馬組どれにも言えることですが、後継種牡馬は苦戦している様子です。
クロフネをはじめとしてどれも牝馬の活躍馬が多かったんですよね。
次世代に繋がりそうなのは恐らくアグネスゴールドくらいか?


そんなわけでとりあえず言いたいことは、劇場版にあたりクロフネの扱いだけはちゃんとしてほしいということです。
もう、偽名をシンプルに「ペリー」とかでもいいからw
一番盛り上がるのは金子馬開放一発目にもっていってくれることでしょうが…その辺はあと2か月ちょい期待しましょう。


それでは、長い間与太話にお付き合いいただきありがとうございました。